家具デザインにあたって

今回、SATOYAMA STAYの開業に向けて、宿泊施設用の家具デザインと製作を担当させていただきました。

宿の家具デザインについて。「禅」の雰囲気で、と伺っており、オーナーと建築家との話し合いを持ちながら、以下の点を意識して家具のデザインを進めることとしました。

  • 飛騨の自然との融和
  • 気持ちが落ち着く場
  • 華美ではない、質素な雰囲気
  • 和を感じさせつつ、現代的な新しいイメージ

家具を製作する上では、海外のお客様が多い宿であることから、習慣の違いに合わせて、仕様やサイズを調整すること、木材や素材は飛騨(岐阜)産を使用すること、地元の職人の技術を生かした作り方を重視しています。

ロビー

置石をイメージしたソファー、畳敷のベンチなどを配置しており、和の要素を感じてもらいながらも機能的にはホテルのロビーとして相応しくなるようにしています。

キッチン

地元産の木材をパッチワークのように使ったアイランドキッチン。飛騨の広葉樹のみを使用し、その様々な色合いや手触りを体験できるように。

イベントやミーティングなど多目的に使われることから、移動式のテーブルにして、椅子も軽量な構造にして、レイアウト変更が容易にできるようにしました。

寝室

ベッドには岐阜県産ヒノキ、飛騨の山中和紙を使用。マットレスはおくものの、完全に洋式ではなく、日本の布団敷きのように低いベッドに。

和室

低座の椅子とテーブルセットは畳の上で使用するためのサイズと形に。既存の座椅子はかなり低いため、海外からのゲストには座りづらいと考えられたので、テストを重ねて、畳上で過ごす感覚を残したまま心身がリラックスできる椅子とテーブルを開発しました。

作り手としての思いは、宿の家具をつかっていただくことで、この地域の持つ木工技術、飛騨地域の木材の表情の豊かさを体感しつつ、ゆっくりくつろいで良い思い出をつくって頂きたいと思います。

KOIVU
鈴木 タケト